大江戸テクニカさんからオリジナルカセットDJプレーヤーをお借りした。
すさまじい工作スキルによってオリジナルのカセットDJプレーヤーを自作している大江戸テクニカさん。
note更新しました!
— 大江戸テクニカ (@ooedotechnica) 2021年2月27日
あと月額制のクラファンでカセットテープDJのレンタルを試しに始めてみました。
ぜひ生暖かい目で見守っていただけますと幸いです🙏https://t.co/aqfAYaWZDV
縁あって自分も一台お借りさせていただきました。
これがまぁすごいのなんのって。自分は既存のプレーヤーを魔改造してDJをしているのですが、あくまで既製品。
カセットDJのために生み出されたこのマシンはまさにカセット版ターンテーブル。やりやすさが段違いです。
DJと聞けばみんながイメージするスクラッチが、このマシンではカセットでできるのです!
大江戸テクニカさん(@ooedotechnica)作のカセットDJプレーヤーでスクラッチしてみました!スクラッチのスキルないのでうまく伝わるかわかりませんが、めっちゃ楽しい機材です!詳細は以下のnoteをご覧ください!https://t.co/aSUPB6aeiA#カセットテープ #cassettetape #DJ
— NEO SOFT (@neo_SSSoft) 2021年3月4日
ツリーに雑感書きます~ pic.twitter.com/sYRimI3Hyq
自分もやってみました。そもそもスクラッチのスキルが全然ないのでこの機材の素晴らしさがうまく伝わるかなんとも言えませんが、とにかく楽しい。
いろいろ触ってみて感じたことを書いていきます。
・再生方法について
通常のカセットプレーヤーでは再生ボタン(三角のやつ)を押せば再生されますが、こちらの機材では本体上部右上のPLAY/STOPボタンを押して再生待機状態+再生ボタンを押さなければ再生されません。
再生待機状態にしてから再生ボタンを押して再生すると、再生ボタンを押すとともにプレーヤーの再生ヘッド(テープを読み取る部分)ががっちゃんとテープを押さえて読み取りが始まります。
この再生方法が通常なのですが、DJプレイの中でぴったりタイミングを合わせてかけたい時に、微妙にラグが発生して狙ったタイミングでかけられない事があります。
自分の既存の機材でカセットDJをする時はかけたいタイミングで予めテープをモニタリングして、一時停止をしてからそれを解除して再生します。
再生状態+一時停止にしておくと、再生ヘッドがテープを押さえたまま再生が止まるのでラグをほとんどなくすことができます。
ですがこの機材では一時停止ボタンがモーメンタリー(押してる時だけ一時停止)なので、通常の方法ではこれができません。
なので、PLAY/STOPボタンを代用します。
予め再生ボタンを押しておきかけたい箇所をモニタリングして、かけたいタイミングでPLAY/STOPボタンを押します。
PLAY/STOPボタン→再生ボタンではなく、
再生ボタン→PLAY/STOPボタンの順で押します。
この方法ですと再生ヘッドがテープを押さえたままで一時停止状態にできるので、再生時のラグを減らすことができます。
自分のスクラッチ動画も同じ方法で再生を開始させてます。再生ボタンが押されたままで再生が止まっているのが確認できるかと思います。
慣れれば通常の方法でもタイミングよく再生できるようになると思うのですが…。
個人的にはこの方法がタイミングを取りやすくおすすめです。
・カセットの再生位置の確認方法
アナログレコードのDJではよくレコードにシールを貼って再生位置を確認するのですが、カセットのテープにシールを貼ることはできません。
自分の方法ではテープが巻いてあるコマに赤ペンでしるしをつけています。
コマ自体とその周りのケース部分に赤ペンで。
何もない状態だとどこまで戻していいのかわからず、手探り状態なのであっという間にかけたいところが過ぎ去っていきます。
スクラッチせず、曲頭から再生する時は予めコマとケースの赤点の位置を揃えてマークしておき、そこでだいたい合わせてからモニタリングで微調整しています。
最初から再生する場合はほぼそれがずれることなく毎回そこを見て準備すればいいのですが、このカセットはバトルスクラッチのレコードを焼いて作っており、テープ途中からの再生なので赤点の同期ができず否が応でもずれていきます。
そのため外周に4点しるしをして置き、モニタリングでどの点からどれくらいで始まるか検討をつけておき、そこを見てスクラッチをしています。
操作自体がかなり細かく慣れが必要ですが、何もない状態よりは幾分やりやすくなると思います。
・再生速度について
表示の上から
PWM 現在の再生速度
SUM 再生速度変化の値の変更
BRK PLAY/STOPボタンで止めた際の止まり方の変更 レコードみたいにゆっくり止めることもできます。
自分の既存の機材はその日の温度等で微妙に再生速度が変わるので、都度聞いて確認して再生スピードを調整しています。アナログ機材なので…。
この機材も個体差はあると思いますが、自分のものは0ですとだいぶ遅めの再生になります。PWMを250に合わせると等速で再生してくれます。
Mixの際はPWMを上げ下げしてBPMを合わせて再生していきます。
この機材をお持ちの方は0でなんかいつもと違うな、って時は等速になるところを探してみてください。
・スクラッチ盤について
一番画期的だと思う部分。スクラッチ盤は最強。
スクラッチはQボタンを押して回転をフリー状態にしてから二つの透明なスクラッチ盤を回して行います。
裏表がありますので「35」と読める方を上にして軸にはめます。
時計回りに回すと逆再生、反時計回りに回すと通常再生になります。
自分は薬指で左の盤の左側、人差し指で右の盤の左側を押さえて、親指でQボタンをおしながら同時に動かしてスクラッチしています。
ここはかなり個人差があるところだと思います。やりやすいところを探してみてください。
ひとまずはこんなところで…。もっともっと研究して使い方を探っていきます。
この素晴らしい機材を作ってくれ、自分に声をかけてくれた大江戸テクニカさんにはとても感謝しています!本当にありがとうございます!最高の機材です!!
クラウドファインディングに参加した方々も、「こんな使い方が!」というのがあればぜひ教えていただきたいです。皆さんで一緒にカセットテープを盛り上げていきましょう!
拙い文章で申し訳ないですが、少しでもカセット界隈の助けになれば幸いです。
カセットテープ最高!!!